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     しがらみのない本音の観光ガイド

野村家

凝縮された美の空間


長町武家屋敷にあって江戸時代の中流武士の生活の様子を内から見学出来る野村家。
 
中流といっても現代の中流家庭とはわけが違いその屋敷と庭園はかなり立派なもので豊かな生活をうかがい知ることが出来る。
 
と、思ったら野村家の屋敷は明治時代に武家社会の消滅と同じくして取り壊され、現在ここにある家屋は北前船の豪商の豪邸の一部、謁見の間を移築したものだという。
 
ではあるがその豪邸が藩主を招き入れるものであったためその造りは見事なもので、総檜づくりの格天井や緻密な細工の施された謁見の間や狩野派の最高位の絵師による襖絵など見どころたくさん。
 
一通り屋敷を見学した後はご自慢の庭園を拝見。庭園も明治時代にかなり縮小されたみたいだが、現存する庭園は江戸時代からの野村家のものである。
 
アメリカの「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」という庭園雑誌が2003年に初めて実施した日本庭園ランキングの第3位にこの野村家の庭園が選ばれたという。
 
この雑誌は日・米・豪の専門家達が全国389ヶ所の庭園を調査し、知名度だけでなく、質の高さや建物との調和などをポイントにランキングするのだそうだ。外国人も見惚れる完成度の高い庭園。
 
ちなみに第1位は島根県の足立美術館、2位は京都府の桂離宮らしい。またミシュランガイドと同じ会社の発行するミシュラングリーンガイドという観光地のガイドブック(日本語版は未発行)では、野村家は2つ星を獲得している。ちなみに、兼六園は3つ星、21世紀美術館は2つ星だそうだ。
 
決して広くはない敷地に、多宝塔・樹木・灯籠・池・石橋・滝・築山などが所狭しと配置されているが、だからといって窮屈な感じではなく、それらが不思議と調和され、美が凝縮していてようで素晴らしい。縁側に腰掛けて何時間でも眺めていたくなるような庭園である。
 
縁側の足元そばまで池があり、覗き込むと縁側下に入ったところまで水が引き込まれていて、えらく恰幅のいい鯉がゆうゆうと泳いでいる。
 
縁側から鯉に餌をやれるなんて昭和の漫画みたいだ。このような庭園を2階の茶室から見下ろしつつ抹茶をいただくのは、かなり贅沢な時間を味わえてお勧めだ。
 
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武家屋敷跡 野村家(HP
住所:金沢市長町1-3-32
電話番号:076-221-3553
開館時間:8:30〜17:30(10月〜3月は16:30まで)
休館日:12月26日〜12月27日 (変更あり)
入館料:大人550円 高校生400円 小中学生250円  抹茶300円
見学所要時間目安:30分
 

香林坊バス停から徒歩5分
 

入り口で代々伝わる鎧がお出迎え。
実際に佐々成政との末森城の戦で使用していたものなので迫力満点。
※館内・庭園共写真撮影OK。
 

 

 

 

 

 

襖絵の奥にある上段の間(謁見の間)。
 

刀や薙刀など武具の展示も行っている。前田利家や明智光秀の直筆の書状もある
 

昔の雰囲気を今も維持して伝えてくれることに感謝。
 

 

2階の茶室。こちらで庭園を見下ろしながら抹茶で一服。
入口が小さいので自然とお辞儀して入ることになる
 



 

 
 

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野村家 金沢観光推進委員会

 

バナースペース

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