卯辰山寺院群の中の宝泉寺は真言宗のお寺である。宝泉寺の本尊である摩利支天は、初代藩主・利家の守護神として崇められていた。二代藩主・利長の命を受け、加賀藩の重臣であった冨田越後守重政が金沢城の鬼門にあたる向山中腹に寺院を建立し、そこで本尊を祀った。
宝泉寺には桜の木は少ないが、境内から見下ろす金沢市内の眺めが素晴らしく、展望するような形で桜の木を鑑賞することが出来る貴重な場所だ。
ひがし茶屋街から近く、子来坂を登ってすぐの場所であることや、この場所から見える夕日の光景の美しさが評判になっていることから、卯辰山寺院群の中では観光客の来訪が多いスポットとなっている。