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     しがらみのない本音の観光ガイド

小松弥助 (再開)

国宝級の寿司職人 再び舞台に上がる86歳

小松弥助 大将 森田氏老舗旅館の一階にひっそりと佇むその店構えは外観からはとても繁盛店には見えないが、このお店こそ全国の寿司職人のみならず、全てのジャンルの料理人が憧れる伝説の寿司職人、森田氏が腕を振るう舞台なのである。
 
銀座「久兵衛」の先代がご主人のことを『日本一のお鮨を握る職人』と賞賛したり、東京の伝説の寿司職人で銀座「すきやばし次郎」のご主人・小野二郎氏と親交があったり、時の総理大臣が来店したりするなどその伝説は止まる所を知らない。
 
だが、そんなご主人は高慢な態度を取ることは一切なく、笑顔で「嫌いなものあるかあ。」「うまいやろ。」など気軽に優しく語りかけてくれる。ご主人のみならずスタッフの皆さんも本当に暖かい接客で、お客さんを含めて店内全てが優しい空気に包まれているのである。
 
ご主人の握りはふわっとしていて箸でつまむと崩れそうなので手で食するようにと言われる。ご主人いわくこれ以上強く握ると米の味が落ちるからだという。
 
鮨5種と、白山(うにマグロヅケ山かけ丼・1.5貫ほど)、鰻きゅうりの手巻、みそ汁がお決まりの一人前で5,000円と、追加4、5ネタで大体8,000〜10,000円程。
 
高級店慣れしている方にとってはネタに物足りなさを感じるかもしれない。しかしご主人は沢山の人に自分の寿司を食べてほしいと思っているので、高級ネタを仕入れて高い料金を取るようなことをしたくないのだそうだ。
 
こちらより美味しい店は他にも全国津々浦々あるだろうが、味だけでなく、ご主人の立ち振る舞い・価格設定・ご主人をはじめスタッフさん達のおもてなし・店の雰囲気などを総合してこちらを上回るお店はそうはないと思う。
 
御高齢のご主人の体調を考慮してお昼のみの営業となっており、かつその超有名店であるがゆえに予約が取りづらいお店なので、旅行日が決まったら早めに予約することを勧める。逆に予約が取れてから旅行の組み立てをする常連さんもいるという。
 
お腹も心も満たされて幸せな気持ちになることができる、それが小松弥助というお店である。
 
(2015.11追記)
残念ながら2015年11月末をもって閉店となった。だが閉店は今回が初めてではない。森田氏が60代に一度店を閉めてまた再開したという経緯があった。
 
今回も「次の舞台に上がる用意はある。」という含みを残して包丁を置いた。御年84歳、ゆっくりリタイア生活を過ごしてほしいという気持ちはありつつも、生きる伝説の次なるステージに期待したい。
 
(2017.03追記)
2017年3月14日より金沢駅から徒歩3分、金沢茶屋別館の舞台に再度戻られた森田氏。
 
ただし予約必須で、なおかつ予約できるのは「常連客からの紹介」のみ。過去に来店したことのある方とその同行者のみが入店対象になっているので気を付けてほしい。

 
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小松弥助
新住所:金沢市本町2-17-21 金沢茶屋別館1F
旧住所:石川県金沢市池田町二番丁21-1 アパホテル1F
電話番号:076-231-1001(電話受付時間14:30~18:00)
営業時間:@11:30〜 A13:00〜 B14:00〜(完全予約)
定休日:水曜日・木曜日
 

金沢駅から徒歩3分

 
小松弥助 外観
外観はいたって普通のお寿司屋さん(旧店舗)。繁華街から少し離れたまさに隠れた名店。箸入れには加賀水引を使用。
 
イカと炙りトロ
繊細な仕事が施されたイカと筋をまったく感じない炙りトロ。炙りトロは煮切と搾った酢橘でそのまま。
 
甘エビと煮ハマグリ
甘海老と煮はまぐり
 
小松弥助オリジナル 白山
白山。この器と出会い考案された逸品。
 
鰻きゅうりとお椀
鰻きゅうりとお椀。お決まりはここまで。
 
バイ貝と蒸しあわび
ここからは追加 バイ貝と蒸しアワビ
バイ貝はしこしこ肉厚で、ほのかな甘み。アワビは厚切りなのに驚くほど柔らかくしっとりと仕上げている。
 
平目とヅケまぐろ
平目とヅケまぐろ
 
ねぎとろ巻き
ねぎとろ巻き。大トロと白髪ねぎを細かくするのではなく、トロの形を残すぐらい大きめに包丁で叩く。多くの人が頼む。写真はねぎが苦手な女性委員のために特別にねぎ抜きにしてもらった。
 
海苔巻き
本来のねぎとろ巻きと隣のお客さんからいただいたわさび巻き。見た目ほど辛くない。
 

 
あなご
ぐるっとまかれたアナゴ。とろけます。
 
森田氏
リビングレジェンド森田師匠。なんとも神々しい。2011年東日本大震災の1か月後に再訪したときに「東京もたいへんやったなあ、美味しいもの食べて明日からまた頑張ってな。」と温かい言葉をかけていただいた。
叶うことならまたお会いしたい。
 
 

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小松弥助 金沢観光推進委員会

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