大輪の花咲く海鮮丼
ここまで「上ちらし近江町<特盛>」という特上丼だが、ネタは季節ごとに少しずつ変えている。
ちらし近江町<特盛>
<特盛>とは、ネタもご飯も大盛りになるということ。ご飯を少なめで頼むとネタは大きいままでご飯のみ少なくなる。ちょっと見た目のインパクトには欠けるが、普通の女性はそれで十分。ただし値段は同じ。
開店前に並ぶと10%割引になる。開店時間は平日と週末は異なるので注意。
Wウニイクラどん
ウニとイクラが二段重ねになっているから“W”。
近江町市場、もとい金沢で一番の行列店。2時間以上待つことも珍しくなく、口コミでは4時間待ったというのもあるが決して大げさではない。
店外に5~6人しか並んでいなくても安心してはならない。店外で1時間、店内で1時間もざらである。
空腹で店に行ってはいけない。食堂に行くのに何だその変な話と思うだろうが、実際店内で待ちくたびれたり、お腹が空きすぎて口数が少なくなる客も少なくない。怒って帰る人もしばしば見かける。
私の場合は、開店前15分くらい前に店に並ぶ。その時は既に十数人並んでいる時もあるが、何とか1回転目で入店出来る。
店内で待つこと約1時間、やっと海鮮丼とご対面。でもマシなほうだろう。1回転目で店内に入れなかったら・・という恐ろしい想像はしたくない。
提供時に店員の「お待たせしました」の言葉はない。空腹でみんなカリカリしている中で、提供の遅さ・店員の接客態度は、口コミの評価がひどくなって当然。でもなぜそんなに遅いのか?
答えは簡単。大将が1人で調理しているから。
細かく言えば天ぷらは別で調理しているが、海鮮丼はアルバイトの店員がご飯を盛り、それに魚を切って盛り付けるのが大将だけなのでどうしても時間がかかる。
そこに批判的な口コミが集中している。やれ他にも調理する人を増やせだの、あらかじめ切っておけば早いのに段取りが悪いなどと指摘する意見の多いこと。
だがちょっと待ってほしい。大将が1人で調理するのは店の味を自分で守ることのプライドの高さの証しであるし、魚の切り置きは味が落ちるから避けたい大将のこだわりなのだ。
それを思うとカウンター越しに丁寧に調理している大将を眺めながらじっと我慢できるのである。
帰り際に「ごちそうさま」と言うと「ありがとうございました、ようこそ」と言ってくれる。なんだ、口コミと違って返してくれるではないか。
価値観は人それぞれだから回転効率を重視するなら他の店にいったほうがいい。多くの板前がいて切り置きの魚を乗せるだけの海鮮丼だったら待つ時間も少ない。
でもそんな大将がこだわりにこだわった海鮮丼を目当てに行列に並ぶリピーターが多いのも事実である。
そうは言っても時間に限りのある観光客にはお勧めしづらい。やはり開店前か、もしくは夕方の利用を提案したい。
夕方に訪れたら待たずに入れ、20分位で海鮮丼にありつけた。毎日こうとは限らないだろうが、お昼真っ只中に比べて待つ時間は大幅に軽減出来るはずだ。
写真と記事だけで終わらせるのはもったいない、そう思えるお店である。
近江町 井ノ弥
住所:石川県金沢市上近江町33-1
電話番号:076-222-0818
営業時間:平日 10:00~18:00
土日祝 9:30~16:00
定休日:火曜日
HP:http://ohmicho-inoya.com/
武蔵ヶ辻バス停から徒歩3分
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