金沢の粋が詰まった空間
はなれの間
この部屋だけは漆がけをしておらず、落ち着いた雰囲気を醸し出しているのだが、この部屋で芸妓が姿を見せずに笛の音だけを楽しむ「影笛」が行われていたという。
(左)客はこの床の間を背にして座り
(右)目の前の襖が開くと芸妓さんの舞が始まる。
中庭を二階から望む。
中庭も情緒たっぷりでしばし見惚れる。季節ごとにいろんな景色が楽しめる。
寒村庵
寒村庵でのでの抹茶と和菓子セット
ひがし茶屋街にお茶屋の内部を見学出来るところが数か所あり、代表的なのが「志摩」と「懐華楼」だ。懐華楼は絢爛豪華という言葉がぴったりの贅を尽くした造りであるのに対し、志摩は派手さはやや控えめながら当時のお茶屋の雰囲気がそのままになっている感じになっており、個人によって好みが別れるところだ。
非日常な空間でお座敷の一部屋一部屋に趣きを感じる。非日常的な感覚を覚えるのは当然で、押入れや物入れといった生活をにおわせる類のものは一切ないのだ。なんと粋な空間プロデュース。
案内書どおりに床の間を背に座り、その正面にある芸妓さんが芸を披露していたであろう襖の開いた金屏風のある部屋を眺める。その後、周りに誰もいないことを確認して持ち込んだ自前の扇子で投扇興のお座敷遊び。アホだ。
その後、前座敷や影笛を楽しむ「はなれの間」、お茶屋当時に使われた品々を展示する資料館「みせの間」などを堪能。
締めは奥にある寒村庵というお茶処へ。入館料と別で喫茶代がかかってしまうが、お代以上の価値はあると思うので、ここまで来たら寒村庵に行くことをお勧めする。
カウンターのみの席の前にはさっきとはまた別の中庭が望める素晴らしい空間。着物姿の女性スタッフに抹茶を持ってきてもらい、凛とした雰囲気につつまれながら、ついつい時の経つのも忘れ、小一時間ほどぼーっと過ごす。
まったりとした時間を味わえる落ち着く場所だ。ここでお酒を飲めたら最高だなあと思いながら寒村庵を後にした。
金沢ひがし廓 志摩 (HP)
住所:石川県金沢市東山1-13-21
電話番号:076-252-5675
開館時間:9:00~17:30
定休日:無休
入館料
一般500円
小中学生 300円
お茶室「寒村庵」(入館料別途)
抹茶:生菓子付き800円/お干菓子付き600円
橋場町バス停から徒歩5分
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