浅野川のほとりに広がる雅な街並み
浅野川に面した主計町茶屋街
狭い路地裏の風景
左:あかり坂
暗がり坂
中の橋
金沢三茶屋街の一つ、主計町(かずえまち)茶屋街は、浅野川沿いに美しい町並みが広がり、江戸時代から続く歴史的な木造建築と、四季折々に変化する自然の景観が特徴である。
ひがし茶屋街やにし茶屋街と同じく江戸時代に遊郭として栄え、茶屋文化を色濃く受け継いでいる。しかし他の茶屋街に比べて土産店や内部公開しているお茶屋があるわけではなく、「地元密着型」の雰囲気が強めのため、観光客で賑わいすぎない魅力がある。
また浅野川と向かい合う加賀格子の建物との調和された美しさや狭い路地裏の風情、暗がり坂、中の橋など写欲が湧くスポットが多い。柴崎コウ主演映画の『舞妓は~ん』のメインロケ地も京都ではなくここ金沢の主計町茶屋街で行われた。それぐらいロケーションの良さを持っているのが主計町茶屋街なのである。
主計町茶屋街の見どころ
浅野川と茶屋建築の調和
主計町茶屋街は浅野川沿いに位置し、江戸時代の雰囲気をそのままに残した茶屋建築が立ち並ぶ。昼は柔らかな光が建物を引き立て、夜には行灯の明かりが灯り、ノスタルジックな雰囲気となる。
また四季折々の顔を持っている。春には桜が咲き乱れ、夏は川のせせらぎと木々の緑が涼を感じさせ、秋は紅葉が街並みに色を添え、冬は雪景色と茶屋街の風情が相まって幻想的な雰囲気に包まれる。
浅野川大橋と中の橋
主計町を挟むように架かる浅野川大橋と中の橋は、それぞれ異なる趣を持つ。浅野川大橋は川全体を眺められる撮影におすすめのスポットであり、特に日没時には川面に反射する光が美しい。中の橋は茶屋街に近接する橋で、茶屋街の風情ある街並みと橋の古い趣が写真映えする。
暗がり坂と石畳の小路
茶屋街には「暗がり坂」と呼ばれる小路があり、江戸時代の名残を感じさせる風情ある道が続く。この小路は名前の通り薄暗いが、それがかえって幻想的な雰囲気を醸し出している。また石畳の道は雨の日には艶やかさを増し、訪れる者の心を癒す。
主計町茶屋街は、静寂と歴史が織りなす特別な空間である。小道を散策しながら、歴史を感じられる町並みをじっくり楽しもう。歴史的建築を楽しみつつ、「静けさの中にある特別な時間」で、心癒されるひとときをぜひ過ごしていただきたい。
橋場町バス停から徒歩1分
近隣の観光スポット
ひがし茶屋街
金沢市にある三茶屋街の中で最も規模の大きい、金沢を代表する観光名所の一つ。江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みに圧倒される観光客が多数。主計町から徒歩圏なので、セットで観光したい。
金沢蓄音機館
主計町から徒歩圏内にあるレトロスポット。明治・大正時代の蓄音機が展示されており、SPレコードの実演も行なっている。アナログの温かみのある音楽は、現代では得難い貴重な体験となる。癒しがほしい方はぜひ。ただ睡魔との戦いは避けられないかもしれない。
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