長町武家屋敷跡の中心から少し離れた場所にある足軽資料館は、藩政時代から平成の初期まで実際に住居として使用されていた二煉の足軽屋敷を資料館として公開している。足軽が小さいながらも庭付き一戸建てに住んでいたという事実に驚かされる。
私事で恐縮だが、好きな戦国武将といえば真っ先に前田利家公と真田信繁(幸村)公を挙げるが、その二人の共通点の一つに『律義者』であったということがいえる。
語るとキリがなくなるので割愛するが、その律儀さが家臣までにも及んでおり、他藩では長屋が当たり前の足軽にさえ一軒家を与えるという思いやりが前田家にあったようだ。
館内は茶の間の様子や台所といった生活用具などが展示され、当時の生活の雰囲気を感じることができる。庭も見ることができるが、庭は観賞用ではなく実は野菜や果樹の栽培用であったらしい。
また足軽の仕事や日常生活の解説のパネルが展示されており、玄関は身分の高い客しか使用することができず、身分の低いものや行商は玄関ではなく勝手口を使用していたということや、当時は一日二食で一食当たりの量が多かったことなどの明日学校や職場で使えそうな使えなさそうな豆知識を得られる。
武家屋敷の散策のおりに立ち寄ってゆる〜い気持ちで見学してみよう。
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金沢市足軽資料館
住所:石川県金沢市長町1-9-3
電話番号:076-263-3640
営業時間:9:30〜17:00
定休日:年中無休
入館料:無料
見学所要時間:10分
香林坊バス停から徒歩7〜8分