兼六園にほど近い西田家庭園は約100年かけて造られた庭園らしい。造るのもすごいがそれを維持するのも大変なことだろう。
兼六園よりも120年古い歴史を持つ、池を中心として景観を造る様式(池泉回遊式庭園)。
兼六園の樹木を借景とし、小さな崖で上下に区切られており、下段の庭は3つに分かれていて、とにかく種類豊富。
園内はいたるところに順路の看板があって総面積約2370u(約720坪)と全体を見渡せる範囲ながら思いの外見学に時間がかかる。
確かに順路通り進むと隠れキリシタン灯籠・由緒ある手水鉢・全国の銘石が集められた景石、飛び石・青苔など見学ポイントを隈なく見学することができる。
それぞれ個性があって面白い。灯籠の多さがことのほか目につく。
園内には水芭蕉の他、カキツバタ、キンモクセイ、サザンカ、ヤマブキ、ドウダンツツジなど数百種の草木があり、四季を通じで楽しむことができるが、中でも11月下旬のカエデの紅葉の時期が特に素晴らしいとのこと。
庭園以外でも、金沢最古の茶室「灑雪亭」や裏千家茶室「寒雲亭」の写しを観ることもできる。
また、こちらでは最も庭園の眺めのいいお座敷で抹茶をいただけるので、庭園を観ながら一息つくのも乙だ。
こちらでは幻の「吉はし」の和菓子を味わうことができる。「吉はし」の和菓子は店頭小売りを一切しておらず、料亭やお茶席専門となっているゆえに幻と称されているもので、その幻の和菓子に出会えるこの貴重な機会に一度ご賞味されるといいだろう。
女性なら加賀友禅伝統産業会館で着物に着替えてこちらで写真を撮ると絵になること間違いなし。
(注:同敷地に懐石料亭「玉泉邸」があるが、入口は別にされている)
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玉泉園(西田家庭園)(HP)
住所:石川県金沢市小将町8−3
電話番号:076-221-0181
営業時間:9:00〜17:00
定休日:無休(臨時休園の場合あり)
兼六園下バス停から徒歩5分以内
手水鉢
兼六園と道路を挟んですぐの場所にある。
銭五秘蔵灯籠
三日月が彫られた灯籠。その他種類豊富な灯籠の数々が。
昔の雰囲気を今も維持してくれることに感謝。